利用者を紹介してくれるケアマネージャーは、介護施設・デイサービスにとって、最も大切な集客の要です。
彼らとの関係性は、施設の売り上げに大きな影響を及ぼすでしょう。
今回は、ケアマネージャーと良好な関係を築くには、どうすればいいのか、解説したいと思います。
ケアマネージャーという存在
ケアマネジャーと良好な関係を気づくには、まず、ケアマネージャーがどういった存在なのか、
正しく理解する必要があるでしょう。
冒頭でお伝えしましたが、利用者を紹介してくれるケアマネージャーは、強い集客力を持っています。
これは間違いなく事実ですが、ケアマネジャーを『利用者を紹介してくれる存在』として捉えるのは大きな誤りです。
ケアマネージャーの仕事の本質は、担当した『高齢者の生活を的確に支援する』ことにあります。
施設を紹介するのは、その手段に過ぎません。
ですので、利用者を紹介してくれる存在としてではなく、一緒に『利用者を支援する協力者』として考えてください。
これが根本にないことには、ケアマネージャーと良好な関係を築くのは、困難です。
意味のある接点回数を増やす
介護施設・デイサービスが、コンビニの数ほど多いというのは有名なお話です。
エリアが限定されるとはいえ、ケアマネージャーは非常にたくさんの施設を目にします。
一度や二度くらいの接点回数では、すぐに忘れ去られてしまっても仕方ありません。
ケアマネジャーの記憶に留めてもらうには、彼らとの接点回数を多く作ることです。
電話や訪問営業はもちろんですが、電子メール、DMでも接点になります。
また、信頼関係は、相手がどんな人間性であるかということに加え、交流した回数で決まると言われています。
目安として、月に4回か5回は、ケアマネジャーとの接点を設けるべきでしょう。
とはいえ、薄い接点回数を何度作っても無意味です。
では、意味のある交流とは何なのか。
それは、ケアマネージャーの知りたいことを発信するということです。
前項の通り、ケアマネージャーは、担当の高齢者を支援することが仕事です。
自分の組み立てた支援内容が的確であったかどうか、気になっているはず。
写真や動画などを持ち込んで、現状の利用者の様子を伝えましょう。
好きになってもらう
元も子も無い話のように思えますが、とても重要なことです。
ケアマネージャーも人間である以上、仕事は仕事として割り切り、完全に感情を度外視するというのは不可能でしょう。
もちろん、好きだからというだけの理由で、施設を紹介することはありません。
ケアマネジャーが優先するのは、利用者に最適だと思った施設です。
ただ、同じくらい利用者に合った施設が見つかった場合は、やはり、自分が好いている施設を紹介するのではないでしょうか?人間として自然です。
では、どうやったら好きになってもらえるのか、ということですが、これは、相手がケアマネジャーだからと言って、何も特別なことは何もありません。
普通の対人関係がそうであるように、まずは、こちらが相手のことを好きになり、歩み寄ることです。
その人の長所を見つけて自分が好きになれば、良好な関係を築くことができます。
注意点として、無理に「好かれよう」とするのはやめてください。
こうした意識が根底にある人は、自己アピールを積極的にやってしまいがち。
自分の話ばかりする人は、嫌われてしまいます。
ケアマネージャーと仲良くなった方が、施設的には良いのでしょうか、そうはいっても、どうしたって合わない人もいます。
「施設の売上のために!」と無理をする必要はありません。
取り繕ってできた関係性は、脆く長続きしません。
普段から積極的に人の長所を探しておけば、好きになれる人が増えてお得!…という至極単純なお話です。
まとめ
介護施設・デイサービスにおいてケアマネージャーとの関係性は、とても重要。
ただし、それは、利用者を紹介してくれるからではなく、一緒に『利用者を支援していく協力者』だからです。
接点回数を増やしたり、知りたいことを発信したり、方法は様々ですが、
人と人との交流である以上、「好かれる」ということ以上に強力なことはありません。
好かれるためには、こちらが相手を好きになる必要があることを頭に置いて置きましょう。
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