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介護施設の集客方法、集客の課題とは?【後編】

前回に引き続き、介護施設における利用者さんを集める、いわゆる「介護施設に必要な集客」の考え方を記載いたします。


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☆前回の内容☆ 1. 介護施設が直面する集客の課題とは?

2. SNSマーケティングで見込み客にリーチ

3. オンライン広告を用いた集客戦略

4. ホームページの最適化とは?

5. 口コミと評判のマネジメント


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では、続きをご覧ください。






6. デイサービスの魅力を伝える施策



高齢者の方々にとってデイサービスは、日常生活において重要な役割を果たします。

しかし、多くのデイサービス施設がある中で、どのようにして自施設の魅力を伝え、集客を図るかは大きな課題となっています。


施設独自の魅力を前面に出し、地域社会とのつながりを深めることで、利用者やその家族に対し、安心と信頼を提供することが重要です。

また、施設を訪れることが難しい方々に対しても、施設の様子を知ってもらうための工夫が求められています。


■6.1. イベントの開催と地域の関心の喚起


地域社会においてデイサービス施設がどのような役割を果たしているのかを伝えるために、イベントの開催は非常に有効な手段です。


例えば、健康に関する講演会や趣味の教室などを定期的に開催し、地域住民を施設に招待することで、施設の雰囲気を体感してもらうことができます。


さらに、地域密着型の祭りやバザーを開催し、地域の方々の関心を引きつけることも重要です。これによって、デイサービスの認知度を高めるとともに、施設と地域社会とのつながりを強化することが可能となります。


■6.2. デイサービスの利点を前面に押し出す


デイサービスの利点は多岐にわたりますが、それを上手くアピールすることで、利用を検討している家族に信頼感を与えられます

。例えば、自宅で過ごす時間とのバランスを大切にしながら、必要なケアや社交の場を提供することができる、といった点をアピールすることが有効です。


また、認知症ケアに特化したプログラムがある場合や、リハビリテーションに力を入れている点など、他では得られないサービスを前面に押し出すことも見込み客に選ばれる理由となります。


■6.3. 特別なプログラムの展開で差別化を図る


デイサービス施設が提供するサービスにはそれぞれ特色がありますが、独自の特別プログラムを展開することで差別化を図ることが可能です。

例えば、季節ごとのイベントプログラムや地域の特産品を活かした活動、高齢者の方々の生活経験を生かしたワークショップなど、他では体験できないような内容を提供することで、注目を集めることができます。

これらの取り組みにより、利用者に新鮮な刺激を提供しつつ、施設のブランド価値を高めていくことが期待できます。



7. 介護技術の展示と体験会



介護施設の集客アップを図る施策として、技術の展示と体験会はとても重要であることが挙げられます。

最新の介護技術や機器を実際に体験できる機会を設けることで、施設への関心を高めることができます。

特に高齢者やそのご家族、介護に関わるお仕事をされている方々にとって、最新の情報を得ることは大変魅力的です。

一方で、介護施設にとっても最新の技術を取り入れることは、サービスの質の向上に直結します。

新しい機器や技術を普及させることは、施設のブランディングとしても非常に効果的です。


■7.1. 最新介護機器のデモンストレーション


介護施設にとって集客を促進する手段の中で、特に注目したいのが最新の介護機器のデモンストレーションです。


最先端の技術が取り込まれた機器を展示し、実際に使ってみることで、その利便性や効果を直感的に理解することができます。デモンストレーションでは、専門のインストラクターが操作方法や機能を説明し、参加者自身にも体験していただくことが大切です。


介護される方だけでなく、介護する側の負担軽減にもつながる製品を取り上げ、どのような場面で役立つかを具体的に示すことで、参加者の興味を引きます。


高齢者の生活をサポートするためのロボットアームや歩行アシスト機器、リハビリに活用できるゲーム式トレーニング機器などを展示し、最新の介護支援の可能性を広げることに繋がります。


■7.2. 介護技術向上のための公開セミナー


施設の集客に大きく寄与するのが、介護技術を習得または向上させるための公開セミナーです。

セミナーを開くことで、介護職員はもちろん、一般の方々にも介護の知識や技術を提供し、施設の教育的な側面をアピールすることができます。


例えば、介護におけるコミュニケーションの取り方や、認知症患者への対応方法、ストレスの軽減技術など、実践的な内容を取り上げることで、参加者の興味を惹くでしょう。専門家を招いての講演やワークショップを実施し、日常の介護現場で活用できる具体的なスキルを提供することが求められます。


これにより、介護施設への信頼感を高めるとともに、介護サービスの質の保証を示すことになります。


■7.3. 高齢者の自立支援への取り組みをアピール


介護施設が示すべき重要な点の一つに、高齢者の自立を支援するための取り組みがあります。自立支援へのアプローチは、高齢者にとっても家族にとっても魅力的な要素であり、介護施設選びの重要な決め手になることがあります。

自立支援のためのプログラムやサービスの紹介、介護する側とされる側の双方にとってのメリットを明確にすることが大切です。

例えば、機能訓練を提供することで生活の質の向上を図るやり方や、日常生活の中で高齢者が自分でできることを増やす取り組みを展示して、施設が提供する自立支援プログラムの有効性を訴えることができます。

また、これらの取り組み結果に基づくエビデンスを提示することで、信頼性をさらに高めることができるでしょう。



8. パートナーシップを活用した共同プロモーション



介護施設の集客方法は多様化しており、特にパートナーシップを活用した共同プロモーションは成功の鍵を握っています。

異業種の企業や地元の団体と協力することで、それぞれのリソースを生かし合い、相乗効果を生んでいる事例が増えています。このような共同プロモーションは、参加する企業間の信頼関係を築くことが成功に不可欠です。

双方にとって利益となる戦略を練り、持続可能な関係性を維持することが、このアプローチを強力な集客方法に変えていきます。


■8.1. 地元企業とのコラボレーション戦略


地元企業との結びつきは、地域に根付いた介護施設にとって非常に重要です。地元企業と提携することで、施設の認知度を高めることができるだけでなく、地域コミュニティに貢献しているというポジティブなイメージを構築することが可能です。


具体的なコラボレーションの形としては、共同イベントの開催や、お互いのサービスのクロスプロモーションが挙げられます。

たとえば、地元の飲食店と共同で食事イベントを企画することで、双方の顧客に新たな体験を提供し、介護施設への興味を喚起させるような取り組みが効果的です。


■8.2. 医療機関との相互紹介体制の構築


医療機関との相互紹介体制は、介護施設としても医療機関としても利点が多くある協力の形態です。

介護が必要な方に対して、医療機関が質の高い介護施設を推薦することで、利用者は信頼できる施設への入所がスムーズに進みます。同時に、介護施設側からも、専門的な医療が必要な利用者を信頼できる医療機関に紹介することがでます。


このような紹介体制は、双方の専門性を尊重しながらも、利用者の健康と福祉の向上に共に貢献する重要な連携戦略です。


■8.3. NPOやボランティア団体との連携の強化


NPOやボランティア団体との連携を強化することは、社会貢献活動の視点からも集客戦略の視点からも有意義です。

これら団体は通常、地域に密着した活動を行っており、そのネットワークを利用して介護施設の情報を広めることが可能です。また、彼らとの協働によって開催されるワークショップやイベントは、地域住民を施設に招き入れる絶好の機会となり得ます。

NPOや団体が持つ豊富な人的資源を活かしつつ、介護施設のサービスやプログラムをアピールすることで、さらに多くの関心と信頼を獲得していきます。



9. 介護施設が直面する集客の課題とは?



介護施設は、高齢者やその家族など、多くの方が快適に利用できる場を提供することを目指しています。しかしながら、多くの施設が直面しているのが集客の課題でしょう。


現代は少子高齢化が進む中で、介護サービスへの需要は増大しているものの、競合施設も増え、利用者を施設に引きつけることが日々の大きなチャレンジとなっているのです。

地域に根差したサービスの提供や、オンラインでの情報発信が必須とされる今、どのようにして集客戦略を練るべきか、施設にとっては頭を悩ませる問題と言えるでしょう。


■9.1. 対象読者の見極め方


介護施設を利用される方々は、高齢の方々自身や、その家族、そして時には医療職の方々も含まれます。

まず重要なのは、これらの対象読者がどのような情報を求めているか、そのニーズをしっかりと見極めることです。例えば、高齢者本人は施設の日常生活の様子や安全性に関心があるかもしれませんし、家族は費用やアクセスの便のよさ、医療体制など、別の観点から評価することでしょう。


施設側は、これらの多様な観点に立った上で、適切な情報を提供し、それぞれの関心を引きつけるコンテンツを発信していくことが、集客の鍵となります。


■9.2. 地域社会との連携の重要性


介護施設が地域社会と連携することは、集客面だけでなく社会貢献の面でも大きなメリットをもたらします。

地域の方々と共にイベントを企画したり、ボランティア活動に参加することで施設の存在感を示すことができるのです。


対外的には、地域に根ざした施設であると認識されることにより、信頼感を獲得できるでしょう。

また、そうした活動を通じて新たなネットワークが生まれ、そのつながりが口コミとなり、結果的に新規顧客の獲得につながることもあるのです。


■9.3. オンライン集客の今日的なアプローチ


オンライン集客は、今や介護施設にとって欠かせない戦略の一つと言えます。

適切なウェブサイトの構築は勿論、SNSの活用も重要な役割を担っているのです。FacebookやInstagram、TwitterといったSNSを用い、施設の日々の風景やイベント情報、介護技術の紹介など、リアルタイムな情報を発信することで、関心を持つ人々との接点を増やすことが可能です。

特に、家族が積極的に情報収集することが多いので、オンライン上での視認性を高めることが集客に直結するでしょう。


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